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大手銀行主導の消費者金融会社が誕生

日本人は、「借金嫌い」「ローン嫌い」といわれてきました。バブル以前、各種ローンを利用する人は日本人の半分ほどだといわれていましたが、いまでは住宅ローンを含めれば、9割近くの人がなんらかのローンを抱えています。若い人は、クレジットカードを入れれば、ほぼ100%利用しているのではないでしょうか。ローン依存度の拡大の立役者となったのが消費者金融です。本来、銀行がやらねばならなかった個人融資業務を肩代わりするかたちで高収益をあげているわけですから、それを横目で見てきた銀行とすれば、内心穏やかではなかったはずです。

そのため、ここにきて消費者ローン分野に参入する銀行や信用金庫などが増えています。とくに、大手銀行は、相次いで消費金融大手と合弁で会社を設立し、この分野に参入してきました。三井住友銀行は、西日本を中心に展開する消費者金融の三洋信販と日本生命、エーエムピーエムジャパンと組んで、個人ローン事業会社「さくらローンパートナー」を設立、2000年7月27日から営業を始めました。

コンビニの「エーエムピーエム」に設置されている三井住友銀行のATM「@BANK」の横に、専用の自動契約機「アットローンボックス」を設置して、融資の審査を行っています。同社が顧客として狙っているのは、20~30代の若者で、限度額は200万円。金利は消費者金融の20%後半に比べれば低い、15~18%の間となっています。「銀行では借りにくいが、さりとて消費者金融で借りるのはどうも……といった層を取り込む」(三井住友銀行)のが狙いです。

運転免許証など本人確認に必要な書類を持っていき、必要事項を書き込んで審査を受ければ、約40分でカードを受け取ることができます。隣にATMがあるので、その場ですぐに現金を引き出せるのも便利です。店頭のほかにも、電話やインターネットでも申込みはできますが、その際もカードの受け取りはコンビニの自動契約機でとなっています(この場合は約15分で出券)。この「アットローンボックス」の設置店は順調に増えており、2005年には顧客数180万人、6000億円の貸付残高で、経常利益は400億円を予定しているそうです。